生態音響を利用したシカ対策装置

query_builder 2021/04/30
害獣対策について
害獣対策

生態音響を利用したシカ対策装置
鹿を貴重な資源から遠ざけるための撃退装置の効果は様々です。
音声発声による害獣撃退装置の主な限界は、その音声刺激に対する動物の慣れですが、野生動物の生態音響を発声する撃退装置を使用した場合、慣れの行動がなくなったり、遅れることが数々実証されています。生態音響による撃退装置は、通常、動物が拘束されたり物理的なトラウマを抱えたりしたときに使うような苦痛の声、または、他の動物に危険を知らせるために使うような警報の声のいずれかです。 生態音響を利用した撃退装置は、他の撃退装置に比べて下記の2つの利点があります。
(1)同じ種の動物が発する苦痛の声であるため、動物がその声に慣れてしまうことがありません。
(2)小さな音量でも効果があり、都市部や郊外では近隣住民への迷惑を最小限に抑えることができます。
この生態音響を使用して、2010年に米国ネブラスカ州東部でシカを対象とする生態音響型撃退装置によるオジロジカのエサ離れ防止効果の評価・実証試験がありました。評価の基準は、0.6km離れた撃退装置を備えた実験場と撃退装置のない実験場2箇所に撒かれた牧草の消費量を解析したものでした。実験には生態音響を録音してそれを発声するスピーカーとシカを検知する赤外線センサーなどの一連のシステムが使用され、シカの検知によってシステムが起動するたびに、あらかじめ録音されたオジロジカの雌成獣の苦渋音が8回にわたって再生されました。この苦渋音は、別の研究の一環として、鹿を罠で捕獲し、身体を拘束して首輪をつけた際に録音されたものだそうです。
結果は、牧草の消費量は餌付けの前試験(撃退装置オフ)で2175L(有):1585L(無)、 本試験(撃退装置オン)では16L(有):1100L(無)(試験期間2010.03.10~2010.04.03)でした。
撃退装置を備えた試験場では、撃退装置が作動して鹿が試験場に入る回数を減らすのにほぼ100%の効果があり、また撃退装置を備えた試験場では餌の消費量を減らすのに100%の効果があったということです。
撃退装置を備えた試験場では、テストの最後の6日間に試験場への侵入がなかったことから、シカが撃退装置に慣れてしまった兆候は見られなかったそうです。
上記試験は生態音響を備えた害獣撃退装置の有効性を示しており、大変興味深い結果となっております。
弊社の撃退装置では、猟友会様及び某動物園様より提供頂いた、イノシシ、シカ、ヒグマ、アライグマ等の生態音響と、天敵の音声等の組み合わせ・重ね合わせを行って撃退音声を作成しており害獣撃退に非常に有効な結果を得ております。

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