パラメトリックスピーカーについて

query_builder 2021/08/04
技術的なことについて
害獣対策

パラメトリックスピーカーは図1に示すように超音波スピーカーの複数合成を行って、空気中で指向性の鋭い(聴こえる範囲が狭く、遠方まで届く)超音波を発生させることができます。
この超音波に害鳥獣の忌避音声で±5kHzの周波数変調(FM)をかけて、空気中に送出することによって、空気の疎密非直線性をおこし、遠方の場所の害鳥獣に忌避音声を届け害獣撃退の対策としております。
このスピーカーの特徴は、
1.波長が短いため、指向性が鋭くできる
2.波長が短いため。電力合成が小さい面積でできる
3.指向性を鋭くできることで、忌避音声の聞こえるエリアを狭く・遠方にすることができる。
等です。
上記の利点により、このスピーカーを使用したエリアでは、害鳥獣のみに忌避音声を届けることができ、殆ど周囲の騒音にならない害獣対策となっております。

図2に弊社で採用しておりますパラメトリックスピーカーを示します。写真左のスピーカーは全方向輻射タイプ(YNJBA21)に使用しているスピーカーで円錐体の反射体に長音波合成ピークを合わせる為に、同心円状に超音波スピーカーを並べております。写真右のスピーカーは、横方向の指向性を狭めるために、8素子×4素子に超音波スピーカーを配置しております。

この合成された超音波は、生態音響で±5kHzの周波数変調(FM)をかけられ、空気中に放射されます。

図3は、スペアナによるFM変調の様子で±5kHzの周波数変調(FM)がかかっておりモジュアナにて±5kHzに調整されます。
屋外における、音声品質は、常温、無風で歪:5%以下、S/N:30dB以上の実力値です。

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