全方位型スピーカーの害獣対策への応用
害獣に対して音による恐怖心やストレスを与えて追い払う害獣対策において通常のホーンスピーカーなどは、発声する方向が一定で、その方向に存在する害獣にしか恐怖心やストレスを与えることができず、侵入隙間ができるという問題があります。
全方向型スピーカーを備える害獣対策機器は上記のような問題解決の為に開発しました。
下図にその概要を示します。
害獣撃退装置は、定時(1分~60分)、または害獣検知で発声するパラメトリックスピーカー(以下Para-SPと称する)を装備します。
撃退手順は
1.Para-SPで発声される音波(超音波変調忌避音声、害獣撃退音声)は、装置上部の円錐体に向かって放射されます。
2.円錐体で90°反射した音波は水平方向に発射されます。
3.Para-SPの特性により、反射した音波の放射角度は鋭く遠方(50m以上)に伝わります。
4.遠方に存在する害獣は、Para-SPの特性である空気の非直線性による音声復調効果による撃
退音声でストレスを受けます。
5.撃退音声は、猟友会様より提供頂いた駆除時の苦渋音(これが最も撃退効果が高い)・天敵の威嚇音・猟犬の吠え声等で10種以上ありこれを組み合わせ・重ね合わせてランダムに発声するようソフト管理します。
これまで上記撃退音声は他機種の害獣撃退装置に搭載されて、お客様の声を調査してその有効性が確認されており、高確度で害獣撃退に成功しております。
今回はこの撃退音声を全方向型スピーカー発声に応用することにより
①家屋内の屋根裏・床下・倉庫等へ侵入するアライグマやハクビシン
②ビニールハウスなどへ侵入するイノシシ、シカ
など隙間なく警戒しなければならない害獣に適した害獣対策機器とすることができます。
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