持続的な害鳥獣対策

query_builder 2021/03/26
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害獣対策

野生動物を人間の生活領域に侵入させない方法として、音を利用した害獣対策がある。
経済性や労働負荷の軽減の面で有効な手段として既に忌避装置として販売されている。
しかし、爆音や超音波または害獣の警戒音声などは、短期的には害鳥獣防除はできるが、持続的な防除効果が期待できないと指摘されている。
また、各々の害鳥獣により、その効果が違うという報告もある。
このように、忌避音声による人工的な害獣対策の効果が長期的に持続できない原因は、野生動物の「馴れ」という習性に起因するものと推定される。
これらのことは、対象動物の警戒行動や馴化等動物行動学に基づく音に対する特性を忌避装置等の利用に反映する必要性を示唆している。
ある試験によると、野生のニホンジカの行動を監視カメラで録画し、超音波を搬送波として製作した「電子音」の発声に対し警戒反応がどのように変化していくのか、約 1700 時間の映像からその過程を観察した結果、音を利用した忌避装置に対する初期の忌避的反応は認められたが、その効果を継続して維持できないことが実証されたという。
防除の目的が「ある一定期間のみ防除ができれば良い」という短期的なものであれば現状の忌避装置は一定の効果をもたらすと思われるが、例えば、山に住み着ている害獣あるいは、街に住み着いた害鳥と共生していくためには、持続的な害鳥獣対策が必要である。
持続的な害獣対策の要は害鳥獣の「馴れ」を防止していくことになる。
野生の害鳥獣が「馴れ」の防止に対してて忌避装置に対する考慮すべき点として、下記の項目が考えられる。
1.忌避音声の発信源を特定できないようにする。
  対策:忌避装置を防護区域に複数設置して2か所以上から同時に発声する。
2.忌避音声を多種用意して、発信源を特定させない。
  対策:忌避装置を防護区域に複数設置して同時に異種の忌避音声を発声する。忌避装置が複

  数設置できないときは忌避音声を重ね合わせて発声する。
3.忌避音声に一様な音を避ける。(例えば1kHz単音とか)
  対策:忌避音声を駆除時の苦渋音・天敵の警戒音・猟犬の吠え声等害獣に恐怖・ストレスと

  なるような忌避音声を重ね合わせて発声する。
元来、害鳥獣の日常生活の中でとる警戒行動は、自然界における外敵・天敵が発する声や工場等の人工的に作りだされた騒音や、経験等から自覚した危険な音源と強く結びつくと考えられている。
また忌避音声がもたらす何らかの危険性として、害鳥獣の認識範囲に無い音声を未知の危険性として認知している可能性がある
上記に留意することにより、害鳥獣の「馴れ」抑制の効果を向上した忌避装置により持続的な撃退を実現できる可能性があり、弊社の害獣撃退装置は、上記知見を参考に開発している。

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